広島で店舗の外壁塗装や屋根塗装、塗り替えならSAディールへ

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塗装工事

広島で店舗の外壁塗装や屋根塗装、塗り替えならSAディールへ

塗装工事

店舗や商業施設の塗装工事は一般住宅よりも重要な意味があり、「建物のメンテナンス」にとどまらず、建物に彩りと美観を添えて集客力の向上につながる戦略でもあります。

この記事では、店舗の外壁や屋根の塗装リフォームで得られる効果や劣化を放置するリスク、遮熱塗料や断熱塗料のメリットについても解説します。ぜひ参考にして、店舗やビルの塗り替え、メンテナンスにお役立てください。

店舗の外壁や屋根を塗装するメリット

塗装は美観の向上とともに、建物の寿命を延ばし、快適さを保つためにも重要な施策です。塗装によって期待できる物理的な効果は以下の通りです。

塗装の物理的な効果

・雨水や紫外線による劣化防止 塗膜が防水性を高め、外壁や屋根を雨水や紫外線から守ります。

・美観の回復と資産価値の維持 劣化した外壁を塗り直すと、建物全体がきれいに蘇り、資産価値が向上します。

・遮熱・断熱などの機能性を付与 機能性塗料を使用すると、目的に合わせてさまざまな特性を発揮します。

機能性塗料でさらなる効果をプラス

以下のような特殊機能を持つ機能性塗料を選ぶなら、さらなるメリットを得られます。建物の用途や地域の気候条件に合わせて、さまざまな機能性塗料があります。目的に応じて使い分けましょう。

塗料の種類主な機能
断熱塗料熱の伝導を抑えて、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を維持します。
遮熱塗料夏場の熱を反射して室内温度を快適にします。
UVカット塗料紫外線による色褪せを防止します。
耐候性塗料紫外線や雨風などの外的要因による劣化に強い長寿命塗料です。
透湿性塗料湿気を通しやすく、結露など外壁内部のトラブルを防ぎます。
防水塗料雨水の侵入を防ぎ、建物の防水性能を高めます。
防カビ塗料北側の壁や湿気が多い地域でもカビの発生を抑制します。
低汚染塗料汚れが付きにくく、雨水で汚れが流れ落ちる効果があります。
耐火塗料火災時の延焼を遅らせ、建物の安全性を向上します。
塗装の物理的な効果

店舗の塗装は、単に「色を塗る作業」ではなく、物理的なメリットに限られているわけでもありません。店舗塗装は店舗経営においても顧客心理や建物保全の観点から大きな役割を果たしています。このセクションでは、店舗やビルの塗装を行う下記のメリットについて詳しく解説していきます。

店舗塗装で得られるメリット

1.色彩心理学を応用して購買意欲を高められる
2.劣化箇所を補修して建物の寿命を延ばす
3.塗装による資産価値の向上
4.遮熱塗料で猛暑のダメージを軽減
5.断熱塗料で暑さ・寒さを軽減して光熱費を削減

1.色彩心理学を応用して購買意欲を高められる

色彩心理学を応用して購買意欲を高められる
色が与える心理的影響とマーケティングへの応用

私たちの日常生活は、さまざまな色彩に囲まれています。実は、この色彩が私たちの感情や行動に大きな影響を与えるのをご存じでしょうか?色にはそれぞれ異なる心理的効果があり、目的に応じた色を選ぶと、来店客にポジティブな印象を与えられます。

例えば、赤やオレンジなどの暖色系の色は高揚感を与えたり、ポジティブな感情を引き出したりする効果があります。このような「色が持つ心理的効果」をマーケティングに取り入れる方法をカラーマーケティングと呼びます。

購買意欲を高める色使いの工夫

色彩の心理的な効果を活用して、店舗の外壁や看板、内装に適切な色を採用するなら、購買意欲を高めることも可能です。例えば、飲食店では食欲を増進させる赤がアクセントカラーとしてよく使用されます。また、広告やセールの告知に赤色が頻繁に使われるのは、消費者の注目を集めるためだけではなく、赤が「購買色」とも呼ばれ、購買意欲を引き出す効果があるからです。

一方、青は「信頼感」や「誠実さ」を感じさせる色として、金融機関や企業のコーポレートカラーによく選ばれる色です。このように、業種や店舗の目的に応じて最適な色を選ぶことが、成功する店舗デザインの鍵となります。

色相環

色彩の心理的効果

  • 白…清潔感・新鮮さ
  • 黒…高級感・重厚
  • 灰色…上品
  • 茶色…安定感・温かみ
  • オレンジ…親しみやすさ・陽気
  • 赤…活力・購買意欲
  • 青…信頼感・集中力

これらの色彩を効果的に活用し、店舗の屋根や外壁の塗装デザインの計画に含めるなら、より多くの顧客を惹きつける店舗になるでしょう。

美観・集客力・資産価値を向上させる

色の心理的効果に加えて、色褪せた外観の店舗よりも塗装によってきれいに塗りかえられた店舗の方が、見る人に好印象を与えて集客力を向上できます。建物の外観は第一印象を決定づける大切な要素であり、店舗の外壁や屋根の塗装は、建物に彩りと美観を添えて顧客を引き寄せる力となり、資産価値の向上につながる重要なポイントです。

2.劣化箇所を補修して建物の寿命を延ばす

塗装は建物の寿命に大きく影響します。なぜなら、もし建物が全く塗装されていないとしたら、紫外線や雨などによってすぐに劣化してボロボロになってしまうからです。ですから、劣化箇所は早めに補修して建物の寿命を延ばすことが大切です。

建物は日々太陽光や雨風にさらされているため、日々少しずつ劣化していきます。外壁や屋根の塗膜は建物の一番外側の表面で、紫外線や熱、雨風によるダメージを軽減して劣化を抑える機能を持っています。塗膜は美観を保つだけでなく、建物を保護するシールドのように重要な役割を果たしているのです。

塗り替えによって、塗膜に生じる劣化を補修し、壁や屋根の表面に新たな塗膜を形成してコーティング(保護)できます。

クラックの放置はリスク大!ひび割れを放置するリスク

建物の外壁に見られる「クラック(ひび割れ)」は、劣化のサインです。ひび割れを放置するとどんなリスクがあるのでしょうか?ひび割れを放置してしまうと、建物内部に雨水や湿気が侵入し、さまざまな問題を引き起こします。具体的には以下のようなリスクがあります。

1.雨水の侵入と腐食の発生

雨水が侵入すると、建物内部の木材や金属部分が腐食し、カビが発生して健康被害につながるケースもあります。

2.結露によるさらなる劣化

ひび割れから侵入した雨水によって外壁内部に湿気がこもると、外壁と室内の温度差によって結露が発生しやすくなり、壁の中の下地が劣化します。氷点下まで下がる寒冷地では、ひび割れた部分が濡れている状態で凍結と融解を繰り返して、クラックを拡大させる恐れもあります。

3.湿気がシロアリを誘致してしまう

本来、シロアリは自然環境では湿度が高い土の中に生育していますが、床下の湿度が高いと、土台を食い荒らしてしまう場合があります。そのため、基本的に新築の戸建て住宅には床下から1mの範囲に防蟻処理を施すよう義務付けられています。大抵の場合、シロアリが上がってくるのが床下から1m程度だからです。

しかし、外壁にひび割れが起こり、そこから雨水が侵入してしまうと、外壁を伝って土台まで湿度が高い環境が育まれ、シロアリを誘致する原因となりかねません。そうなると、防蟻処理が施されていない部分を蝕害されてしまうリスクが高まります。いうまでもなく、シロアリは建物の強度を著しく損ないます。

4.建物の強度が大幅に低下し、修繕費用が増加

小さなひび割れの段階で対処すれば、補修程度で済みますが、放置すると下地が腐食して外壁の張り替え工事が必要になり、結果的に高額な費用がかかってしまうケースがあります。この段階まで劣化が進行していると、建物の強度が大幅に低下しているため、地震や強風などの災害時に構造体が深刻な損傷を受けたり、倒壊したりするリスクが高まります。

開口クラックに注意
開口クラックに注意

窓枠など開口部の四隅から亀裂が入る「開口クラック」は、特に注意が必要な劣化のサインです。このクラックは雨水が通る経路にあるため他の部分より劣化が早く進む傾向があり、適切な対策を行わずに放置すると、雨水が外壁内部に浸入してしまいます。その結果、外壁材だけでなく建物の構造部分にも湿気やカビが広がり、腐食が進行して建物全体の耐久性が損なわれるリスクがあります。

クラックの幅と対策

劣化が進行して発生するクラック(ひび割れ)や雨漏りのリスクを軽減するためにも塗装は効果的です。壁の内部でどれほど劣化や腐食が進行しているかは表面的に見るだけではわからないため、初期症状のうちに点検を依頼し、早めに対処しましょう。
ひび割れの状態はさまざまですが、特に幅が0.3mmを超える「構造クラック」は深刻です。これを放置すると、建物の耐久性が著しく低下します。段階ごとに、以下のような対応を推奨します。

0.3mm以下幅が0.3mm以下のヘアークラックの場合は緊急性が低いですが、進行を監視し、早めに塗装して解消するのがおすすめ。
0.3~1.0mm建物の耐久性・安全性を低下させる構造クラックの可能性があり、早めの補修を推奨。
1.0mm以上深刻な構造劣化の恐れがあるため、すぐに点検・補修が必要。
3.0mm以上重度のクラックで、至急で点検・補修が必要。建物の構造部分まで劣化していて、改修工事が必要になる可能性あり。
屋上防水工事

平らな屋根(陸屋根)は、雨水がたまりやすいため、防水層の劣化によるリスクが高まります。平らな屋上は、勾配がある屋根よりも優れた防水性能が必要なのです。

雑草が生えている、ひび割れがある、排水溝が機能していないといった症状が見られたら、早めに防水工事を検討するようおすすめします。明らかな劣化のサインが見られるときに防水工事を依頼する方が多いのが実情です。しかし、防水性能は年数に応じて確実に劣化していきますので、定期的な点検とメンテナンスで建物の耐久性をより長く保ちましょう。

塗料で外壁や屋根を保護して耐久性をアップ

外壁や屋根の塗装を適切に施すなら、建物の外観を美しく保ち、建物全体の耐久性向上や資産価値の維持にもつながります。長く安心して店舗を運営するためにも、定期的な塗装とメンテナンスを心がけましょう。

3.塗装による資産価値の向上

建物を守る塗膜の役割

塗装工事は資産価値を向上させます。なぜかというと、外壁塗装を定期的に行うなら、ひび割れや雨漏りといった劣化の問題を予防して美観を保てます。そして、このようなメンテナンスが建物の耐震性の維持につながり、結果として長期にわたって資産価値を守れるからです。

4.遮熱塗料で猛暑のダメージを軽減

遮熱塗料で猛暑のダメージを軽減

夏の日差しが強い日に、短時間でも肌が日焼けするように、建物の外壁や屋根もダメージを受けます。2024年は猛暑日日数が各地で増加したため、塗装へのダメージが気になっている方がおられるでしょう。そこで弊社がおすすめしたいのが「遮熱塗料」です。

遮熱塗料の効果

遮熱塗料は、猛暑による建物のダメージを軽減するために有効な手段です。この塗料は太陽光の反射率を高め、屋根や外壁の表面温度を15~20℃ほど低下できます。これにより屋根材のダメージや塗膜の劣化が抑えられ、建物の耐久性が向上します。

遮熱塗料の経済的メリット

遮熱塗料は建物内部の温度上昇を抑える効果もあり、空調コストの削減に直結します。真夏の日中には、室内温度を1~3℃低下させる省エネ効果を期待でき、空調コストの削減に効果的です。室内温度が1℃下がると、エアコンの運転負荷が軽減されて冷房効率が向上し、電力を約10~13%削減できるといわれています。

日本塗料工業会のデータによると、遮熱塗料は一般塗料と比較してエアコンの電力消費を7.3%削減できます。遮熱塗料は省エネ効果や建物の保護という面で、長期的に見て経済的な選択肢です。

JIS規格による遮熱性能のランク付け

遮熱塗料の性能は、日本工業規格(JIS)によって星の数(★)でランク付けされています。最も性能が高い「星3つ(★★★)」の遮熱塗料は、室内に入る熱を60%以上軽減する能力を持つとされています。

遮熱塗料は建物を守り、エネルギーコスト削減や快適な生活空間の提供に寄与する技術です。美観や耐久性、省エネ効果の向上を目指して塗装をお考えの方は、建物の環境に応じて遮熱塗料の導入を検討してみてもいいでしょう。

猛暑には遮熱塗料がおすすめ

2024年は日本各地で猛暑日を記録し、異常なほど暑い夏でした。例えば、広島市では2024年8月に観測史上最高気温の38.7℃を記録しました。
広島市江波山気象館のデータを見ると、2024年7月~9月にかけての広島市の猛暑日日数は45日間で、約半分が猛暑日でした。8月だけに絞って考えると、月の大半(26日間)が猛暑日で、猛暑日が増加傾向にあるのがわかります。

従来の一般的なシリコン塗料の期待耐用年数は10~12年程度ですが、夏の猛暑日が今後も当たり前のように毎年続くなら、「もっと短くなる」と考えた方がいいでしょう。
温暖化がこれほど進んでいる状況ですから、塗料の色は好みだけでなく、これからは遮熱も考慮して慎重に検討するようおすすめします。このような厳しい気候条件下で建物を守るために、遮熱塗料は今後ますます選ばれる選択肢になるでしょう。

5.断熱塗料で暑さ・寒さを軽減して光熱費を削減

断熱塗料を施工して得られる主なメリットは、以下の4点が挙げられます。

断熱塗料の主なメリット

1.室内の温度変化を緩やかにして年中快適に保つ
2.省エネ・節電効果
3.結露の発生を抑える
4.防音・遮音性能の向上

1. 室内の温度変化を緩やかにして年中快適に保つ

断熱塗料の熱伝導を抑える機能により、外気温と室内温度の差による熱移動を抑制し、冷暖房機器の効率が高まります。加えて、太陽光を反射する遮熱効果も備えていて、夏場の高温時には室内の温度上昇を防いで快適な空間を保ち、涼しく過ごせるでしょう。

冬場は室内の熱が外に逃げにくくなるため暖房効率が向上し、室内の温度変化を緩やかにして年中快適に保ちやすくなります。断熱塗料を塗装すると、建物内の温度調節が効率的になり、快適な居住環境を維持できます。

2. 省エネ・節電効果

断熱塗料によって室内温度を保てるため、冷暖房機器の負荷軽減にもつながります。その結果、エネルギー消費を抑えて光熱費の削減に貢献します。エアコンの使用頻度が高い店舗やオフィスでは、大きな省エネ効果を期待できるでしょう。

3. 結露の発生を防ぐ

結露の主な原因は、外気によって壁と室内の間に生じる温度差です。壁面に結露が生じるとカビの原因となり、衛生面で問題が発生する恐れがあります。断熱塗料を壁面に施工すると、壁と室温の温度差を緩和して、結露の抑制を期待できます。

4. 防音・遮音性能が向上

副次的なメリットですが、断熱塗料には音を吸収する性質があるため、防音・遮音効果も期待できます。外部からの騒音を軽減し、より静かな室内空間を提供します。

遮熱塗料と断熱塗料の違い
  • 遮熱塗料

    遮熱塗料は太陽光の熱を反射して、屋外からの熱の侵入を抑えることに特化した塗料です。夏場の暑さ対策には効果的ですが、冬場の保温効果はありません。また、価格も比較的リーズナブルです。

  • 断熱塗料

    断熱塗料は熱の伝導を抑えるため、暑さ・寒さの両方に効果を発揮します。遮熱塗料よりも性能が高い分価格も高めで、一般的なシリコン塗料の1.5倍~4倍程度のコストがかかります。

  • まとめ

    上記の通り、遮熱塗料と断熱塗料は、熱に対するアプローチ方法に違いがあります。どちらを選ぶべきかは、建物の用途や予算、塗装面の素材、気候や求める効果などによって変わってきます。例えば、夏場の暑さ対策が主な目的であれば遮熱塗料が適しており、年間を通じた快適性を追求する場合には断熱塗料が適しています。

    しかしながら断熱性能は断熱材の方が優れているため、過度な期待をすると思ったほど効果を実感できません。断熱塗装は補助的な施工と捉えておいた方がいいでしょう。もっと本格的に断熱を強化したい場合は、熱の出入りが最も多い窓の断熱性能を高める方が効果的です。 ただし、塗り方や塗料の種類を工夫することによって、遮熱塗料でも断熱塗料と同等または近しい効果を得られる場合があります。手法やおすすめのプランなどの詳細は個別にお伝えさせて頂きますので、お気軽にご相談ください。

屋根や壁の劣化状況を確認した方がいい気象状況

屋根や壁の劣化状況を確認した方がいい気象状況
猛暑が続いた後

35度を超える厳しい暑さが連日続くと、屋根は照りつける太陽の熱によってダメージを受けます。猛暑が続いた後は、通常よりも直射日光の影響を受けているため、屋根材の劣化が進行している可能性があります。

厳しい寒波や積雪の後

厳しい寒波によって気温が零度を下回る場合には、屋根に浸透した水分が凍結して劣化を引き起こすケースがあります。また、雪が積もると屋根に大きな負担がかかるため、雪が解けた後には、状態を確認しましょう。

暴風雨や台風が通過した後

台風や暴風雨の後は、一見目立った異常がないように見えても、雨漏りや将来的なトラブルにつながる小さな損傷が生じている可能性があります。台風が通過した後は必ず点検をしましょう。

塗装に適した気温と湿度

多くの塗料メーカーは、塗装に適した気温を5℃以上、湿度を85%未満と定めています。塗装工事の際には気温・湿度・結露・乾燥時間などに注意を払う必要があります。これは、塗装を不具合なくきれいに仕上げるために地域ごとの気候や環境などによって、塗装時期や時間帯、希釈率を調整する必要があるためです。

塗装工事にSAディールが選ばれる3つの理由

店舗やビルの塗装工事に、SAディールが選ばれる3つの理由についてご説明します。

1.塗装だけでなく多彩なサービスをワンストップで提供
2.窓口が一本化され一貫した対応
3.広島地域密着

SAディールは、塗装工事だけでなく、内装設計、厨房設備、空調設備、電気工事など、多岐にわたるサービスを一貫してご提供しております。これにより、店舗や施設全体の調和が取れた仕上がりになります。

複数の業者に依頼する必要がないため、スケジュール管理もスムーズに進み、各種作業を効率よく同時進行させることが可能です。 各サービス内容については、下記の記事を参考にご覧ください。

1.塗装だけでなく多彩なサービスをワンストップで提供

厨房機器を購入する際に最も肝心なのは、ガス種と電圧の確認です。ガス機器は必ず、使用するガス種(都市ガスまたはLPガス)に合った機器を選ぶ必要があります。都市ガスの主な規格は、13Aや12Aです。13Aと12Aが併用できるガス機器もありますが、必ず適合するガス種を確認して機器を選びましょう。

  • 注意点1:ガス種を確認

    ガス機器と使用するガスの種類が合わない場合、火災や不完全燃焼のリスクが高まります。正常に燃焼しないと、有毒な一酸化炭素が発生して一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があり、非常に危険です。

  • 注意点2:対応電圧を確認

    電気を動力とする機器では、単相100Vや200V、さらには3相200V(動力)などの電圧に対応しているかどうかを事前に確認が必要です。現状の設備が対応していない場合には、追加の電気工事が必要になりますので、導入前に確認を徹底しましょう。

  • 注意点3:電気・水道・ガスの位置を確認

    厨房のレイアウトを決める際には、電気や水道、ガスの位置確認が不可欠です。位置を把握しておかないと、後から追加工事やレイアウト変更が必要になり、予期していなかったコストが発生する可能性があります。

2.火を使用する厨房設備を消防署へ届け出る

火を使用する厨房設備には火災リスクが伴うため、消防署への届け出が必要です。同じ厨房内で使用する機器の総出力が350kwを超える場合は、消防署への届け出が義務付けられています。届出は設備設置の3〜5日前までに行うのが一般的ですが、自治体によっては提出期限や規定が異なる場合があります。詳細は事前に管轄の条例を確認し、設置前に届け出を行いましょう。

参考として広島市の「火災予防条例第56条」を掲載します。

3.設置基準の確認を徹底する

飲食店を開業する際には、食品営業許可を得るために保健所への申請が必要です。この申請にあたっては、食品衛生法や地域の条例に従った設備基準を満たす必要があります。

例えば、広島市の条例では2槽以上のシンクを設置するよう義務付けられており、食器棚や器具保管庫には必ず戸が付いている必要があります。また、調理場の面積は従事者数に応じた広さ(1.6×従事者数m2以上)が必要です。

このように、地域ごとに異なる厨房の安全や清潔な衛生状態を保つための基準を満たすよう求められますので、厨房機器を購入する前に必ず所轄の保健所で詳細を確認しておきましょう。

4.排煙・換気設備を適切に設置する

適切な排煙・換気設備も飲食店には欠かせません。厨房で発生する煙や油の臭いが客席に流れ込むと、お客様にとって不快な環境になりかねません。特に、喫茶店やカフェでは飲み物の心地よい香りが大切ですので、排煙設備をしっかり整備しましょう。

また、焼肉店や中華料理店、ラーメン店のように油や煙が多く発生する業態では、ダクト設備や油煙除去装置を導入して、不快な煙や臭いが店外に漏れないよう配慮が必要です。排煙設備を適切な計算に基づき配置するなら、近隣住民と険悪な関係になることはないでしょう。

5.効率的なレイアウト設計を意識する

厨房のレイアウトは作業効率に直結する重要な要素で、売上にも影響します。効率的な動線を確保して従業員の安全を守るだけでなく、設備の隙間に汚れが溜まらないよう工夫して清掃しやすい配置にすることも重要です。常に清潔で働きやすい環境を維持するためにも、レイアウト設計に十分な注意を払いましょう。

厨房のレイアウトを決める

厨房のレイアウトは、直線型・二列型・L字型・アイランド型の4つのタイプがあります。店舗の広さやスタッフの人数などに応じて効率的な動線になるよう、最適な厨房レイアウトを選びましょう。それぞれの特徴は以下の通りです。

直線型

直線型の厨房レイアウトは、シンプルな直線のI字型で、厨房設備が一列に配置されて最小限のスペースで効率的な動線を確保できます。限られたスペースを効率よく活用できるため、小規模な店舗や調理と接客を並行してスムーズに行いたい場合は、直線型が理想的な選択肢です。

二列型

二列型の厨房はシンクとコンロを別々のカウンターで二列に配置し、広いスペースで複数の作業を同時に進行できるレイアウトです。複数人のスタッフで効率的に調理を分担する店舗に適しており、大規模なレストランやホテルの厨房に最適な設計といえます。

二列型は調理エリアと洗浄スペースがそれぞれ独立していて、作業分担しやすいのが特徴です。振り返るだけでシンクとコンロ間を行き来できる短い導線で、次の作業にすぐ移れます。下ごしらえから盛り付けまでを効率よく進行でき、スタッフが多くて忙しい店舗に適しています。

L字型

L字型の厨房はキッチンがL字型に配置され、作業スペースと収納を直線型よりも広く確保できるのが特徴です。シンクやコンロを直角に配置すると作業動線が短縮され、効率的なワークフローが実現します。

L字型のレイアウトでは、冷蔵庫・シンク・コンロの間に三角形の動線「ワークトライアングル」が形成され、その距離を360㎝~600㎝の範囲に収まるようにすると、さらに作業効率が向上します。厨房の面積が小さくて調理スタッフが少ない店舗には、このL字型が適した選択です。

アイランド型

アイランド型の厨房は独立した作業スペースをフロア中央に配置するレイアウトで、ビュッフェ形式のレストランなど、調理を見せるスタイルの飲食店に適しています。オープンキッチンで調理をお客様に見せながら作業を進められるため、コミュニケーションを取りやすく、エンターテインメント性を兼ね備えた設計です。

6.店舗の広さに応じた厨房設備のサイズ選定

厨房設備のサイズは店舗の広さを考慮して選びましょう。厨房設備を選ぶ際には性能や機能に注意が向きますが、動線を確保しやすいサイズの設備を選ぶのも大切です。なぜなら、性能が優れた厨房設備でも、設備が大き過ぎてスタッフの導線を妨げてしまうと全体の効率が落ちてしまい、事故のリスクが高まるからです。

逆に設備が小さすぎると作業効率が落ち、提供できるメニューが限られてしまう可能性があります。食材を保管するための冷凍・冷蔵庫のサイズ選びも重要です。必要最低限の小さな設備を選んでしまうと、ストックが不足して営業に支障をきたす可能性があります。厨房内での作業効率を高め、スムーズなオペレーションができるよう、店舗の広さや回転数に見合った設備を導入しましょう。

7.提供メニューに適した設備を選ぶ

厨房設備や厨房機器は提供するメニューに応じて選びましょう。例えば、ゆで麺機一つとっても、パスタボイラー・ラーメン釜・うどん釜など、各種麺の特性に応じた専用の機器が必要です。

さらに、日本の水道水の多くは軟水ですが、パスタを茹でる際には硬水が適しているとされています。硬水に含まれるミネラルがパスタのでん粉と結びついて、コシのある食感が生まれるのです。パスタ専門店の中には、本場イタリアの手法を取り入れて硬水機を導入している店舗もあり、料理に応じて軟水と硬水を使い分けています。

このように、保管・仕込み・調理・片付けなどの作業工程を考慮しながら、業態に最適な設備を選定しましょう。

厨房の給排水工事もまとめてお任せください

厨房の給排水工事もまとめてお任せください

厨房の床がウエットキッチンかドライキッチンかによって、水道工事の費用が大きく変わります。中華料理など油を多用する業態では、床を水で洗い流せるウエットキッチン仕上げになり、防水工事も必要なら費用が高くなるケースが少なくありません。一方で、喫茶店やバーなどではドライキッチンで十分な場合も多く、工事費用を抑えられます。

当社の強み

SAディールでは、厨房設備の設置に加えて、給排水工事も一括で対応可能です。店舗の設計から内装施工、ホームページや広告物、看板一式までトータルでサポートします。広島・中国エリアで飲食店、ホテル、病院など多数の実績があり、店舗デザインや開業に関するアドバイスも提供しております。店舗の開業、移転、リニューアルをご検討中の方はぜひご相談ください。

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